先々週に終わったテレビ番組で「とんび」というドラマがありました。
妻がずっと観ていて
「すっごく感動するよ、お父さんも観てみたら」
というので一緒に観はじめたのですが
ほんとにそうなのです。何度録画を観直しても涙があふれてくるのです。
なにが感動するのかといえば、親の愛、人間愛です。
お父さん役の内野聖陽さんの人柄かもしれませんが温かいエネルギーが伝わってくるのです。(つくづくドラマはキャストだなと思います)
物語の内容は割愛しますが、最終回で内野さんが旭(あきら)という一人息子に語った言葉が、最高に感動しました。
親は、子よりも偉いものでもなんでもない
ただ子よりも先に生まれてきただけなんだ
子育てをしようなんて思わなくていい
俺の子育てなんて間違ってばかりのことをやってきた
だけどありがたいことに子どもは自分の力で立派に育ってくれる
お前は自分の力で育ったんだ
お父さん役の内野さんである「やっさん」はそう言っていました。
ほんとその通りだと思うのです。
私も息子に対して子育ては失敗ばかりをしていたと思うのです。
しかし、息子は私の知らないところでいろんな経験をして
しっかりと育ってくれています。
子に影響を与える期間というのは、限られた極短い時間だと思うのです。
その短い時間の間に
親は子になにをしてあげればいいのか?
「やっさん」 はそれを教えてくれたのです。
「やっさん」の愛は、親子愛だけでなく
人類愛に通じると思うのです。
私がそう感じた「やっさん」の台詞をご紹介します。
「やっさん」が子育てに悩む息子あきらに話す言葉です。
「一つだけ親がどうしても子にしてやらなければいけないことがあるんだ、それは子どもに淋しい思いをさせないってことなんだ」
「淋しいっていうのは、雪みたいにチロチロチロチロ降り積もって、いつの間にか心をガチガチにするんだってよ」
「だから親は海にならないといけねえ、海になって笑ってなきゃいけないんだ」
「海には雪は積もらねえから・・・・」
追伸
文章だけではあのドラマの感動は伝えられないのが残念なのですが、心が寂しさでガチガチになった人は心が固まったままで凍ったままで人生を歩いていけなければならないのです。
また別の番組で、小さい頃にお母さんに愛されていないと感じたまま大人になった女優が出演していました。
お母さんは有名な作家で忙しくて、子どものことをかまってやれなかった。
褒めてもらおうとテストでとった100点をみせても、お母さんが喜んでくれそうなプレゼントをしても冷たく反応される。
しかし母は決して娘を愛していなかったわけではなく、影では見守っていたのです。
応援もしてくれていた、もらったプレゼントも大切にしていた。
ただそれが娘には通じていなかった。
心に雪が積もった後でそのことを知っても遅いのです。
娘は後でそのことを知ったが冷え切った心を溶かしてくれる親はもういない(亡くなっている)。
だから自分で自分を温めるしかないのです。
人間の不幸って自分を温めてくれるものがないこと、温めてくれるのが何であるかを知らないことだと思うのです。
人間のほんとうの親は、肉体界の親ではありません。(肉体の親は仮の親です)
肉体界では親であっても
魂(心)の親、本当の親は、守護霊守護神なのです。
だから守護霊守護神のことを知れば、肉体の親への執着はなくなります。
親への感謝の気持ちはあっても恩は感じても
親から 「愛してもらいたい」 「温めてもらいたい」 という気持ちは薄れてくるのです。
しかしそのことがわかる前は
やっぱり海になってくれる人が必要なのです。
親は、子になにが出来るか?
それは、淋しい想いをさせない
心を凍らせないように
冷えないように
目を離さず観ていることです。
そして
言葉はいらない
抱きしめてあげればいいと思うのです。
人間は愛されていることがわかれば、それだけでたくましく生きていけるのです。
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