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2017年1月16日 (月)

忘れられない受験シーズンがやって来た

 
  
もう6年前になるのですが、受験シーズンになると

 

かならず想い出して、今でも妻と涙ぐむ忘れられない日があるのです。


                             (2011年1月14日 (金)ブログより)






今、東京の大学に行っている息子は去年の今頃は大変でした。

2浪しているにもかかわらず、夏を過ぎてからやっとエンジンがかかって志望校になんとか行けるかと自信をつけたときに、慌てふためく出来事が起こったのです。

それは大の苦手とする英語ばかりに集中して勉強していたので、得意の国語、政治経済は最後に残していたのです。

そして国語と政治経済をやり終えて、さぁ英語の問題を久しぶりに解いてみようとしたとき、かなりの数の英単語を忘れてしまっていたそうです。

2ヶ月もほとんどやっていないと英語は忘れるのだそうです。

問題を見ても、直訳も出来ない。

頭が真っ白になって大阪での地方試験をパスしました。

次の試験までに感を取り戻そうと必死でやっていましたが7割までしか戻らなかったそうです。

そんな状態で本チャンの東京での試験はボロボロでした。

9校受けて手ごたえのあったのは、一校だけ滑り止めも上手くいかなかったそうです。

東京から帰って来た息子は憔悴し切っていました。

そして帰って来た日が一番自信があった学科の合格発表・・・・。

それが落ちていたら全滅です。

文書で合格通知が家に届くことになっていました。

息子は、祖父からもらったお守りを胸に当てて

玄関で布団に包まって待っていました。

前日の午後に発送していたとしても速達なので午前中には着くはずです。

インターネットでも見れるのですが、怖くて見れないと言っていました。

しかし合格通知の速達は、午後を過ぎてもやって来ません。

その日は非常に寒く体の芯まで冷えるような天候でした。

2時、3時、4時まだ来ません。

息子はとうとう家(マンション)を飛び出して、外で待つようになりました。

妻は見るにみかねて泣いています。

本人も辛いでしょうが妻も同じ想いです。

私は現実を受け止めて、次のことを考えるように言おうとしていました。

戻って来た息子の体は氷のように冷え切っていました。

妻は嗚咽で声が出なくなっていました。

無駄だとわかっていても

ダメだとわかっていても

「自分の目で見てしっかりと受け止めなさい」

「そしてこれからのことを一緒に考えよう」

親と子の、辛い試練です。

東京の大学に行くのは自分の夢だったのです。

好きな本の仕事が出来る出版社は東京にほとんどが集中している。

大阪には出版社がない。

それが彼が東京にこだわった理由でした。

たった一枚の紙が息子の人生を握っている。

なんとも言えない気持ちになりました。

息子はパソコンの前に座って

大学のホームページにアクセスしています。

受験票を握りしめて受けた科目の受験番号を探しています。

競争率は7倍強、番号は飛び飛びで番号から番号の間が20くらい空いている数字があります。

「やっぱりダメか~」

そう思った瞬間でした。

「あったあった番号があった!」

息子が叫びました。

にわかには信じられません。

学部は学科は、学校名(笑)は間違っていないか何度も何度も何度も確認しました。



「絶対に間違いないか?」

「ほんまにあるのか?」





「それやったら何で今日通知が来ないんだ」


調べてみると

発送は今日で通知が来るのは明日だったのだそうです。

「お・ま・え・は・あ・ほ・か」

みんな顔がぐしゃぐしゃになって泣いています。

笑っています。

妻は息子が郵便を見に外に出たときに胸騒ぎがしたそうです。

よからぬことを想像したそうです。

それくらい鬼気迫っていました。

地獄から天国とはこのことなのかもしれません。

その大学は第一志望ではなかったのです。

でも絶対絶命のピンチの状態では

第2志望であろうと天国に昇るような気持ちになったのです。(後の8校はやっぱり落ちていました)

それから息子は休む間もなくまた一人で東京に行き、自分の住む場所を決めて来ました。

そして現在は、ゼミ(1年からでも入れるのだそうです)で厳しい先生に指導してもらい、サークルでたくさんの友だちが出来て、とても充実して楽しいのだそうです。

ゼミの先生から認められて某出版社にアルバイトに行けるようになったのだそうです。

「順調過ぎて怖いみたい」

と息子は言っていますが

決してフロックではない

あのときに辛い想いをしたから、今一生懸命に頑張れているんだね


と妻と話しています。


妻はあのときの話しをすると今でも泣ぐみます。

受験シーズンがやって来ると

この先何回でもあの日のことは想い出されるでしょう。


辛かったけど家族が一つになれた


幸せなひとときでした。



 

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