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2013年5月10日 (金)

君は素晴らしい選手なんだ 2

 

解説

新聞のコラムの本文に入る前に解説をしておきます。今年のマスターズ(ゴルフ四大トーナメントの一つ)では、オーストラリアの32歳A・スコット選手が、アルゼンチンのA・カブレラとのプレーオフの末に優勝しました。まだ若い年齢ですが、オーストラリアの選手がメジャー大会で優勝するのは今回が初めてであの名手 故グレッグ・ノーマンも成しえなかった偉業だったです。私は、ゴルフの奥にある人間愛に心を打たれるのです。



 
スコットを救った言葉

 

29歳の誕生日を迎えた2009年の夏のことを、オーストラリアのA・スコットはどう記憶しているのだろう。

才能にあふれた若きゴルファーは、米PGAツアーをはじめ数々の優勝カップを手にし、30歳を前に富と名声を得ていた。

手にしていないものといえば、メジャー大会のタイトルくらいではなかったか。

ところがあの年、世界中のトップが集まる四大大会で彼は、ことごとく惨敗。

マスターズで予選落ちすると全米オープン、全米プロ選手権も決勝ラウンドへ進めなかった。

特に全米プロでは、初日、2日目のスコアが82、79。

彼の下にはわずか5人しかいなかった。

一時3位まで上がっていた世界ランクキングは秋が深まるころ、76位にまで落ちた。

よってその年の秋に行われたプレジデンツ・カップのメンバーに、世界選抜チームのリーダーだったG・ノーマンがスコットを推薦で選んだときは、誰もが首をかしげている。

2人は同郷で友人同士だから優遇されたのではないか。

ノーマンは批判にさらされた。

それに対しノーマンは、はっきりと反論することはなかったが、裏には明確な狙いがあった。

南アフリカ、南米、カナダ、フィジーのトップ選手と共に戦う中でスコットの力を引き出したいとの思いがあったのだ。

チームメートとなったアルゼンチンのA・カブレラも同様に手を差し伸べ、調子の悪いスコットと誰も組みたがらない中、進んでパートナーとなっている。

そして、リズムの悪さを引きずるスコットを

「君は素晴らしい選手なんだ」 と叱咤激励もした。

くしくも今年のマスターズでは、その2人が優勝争いを演じ、最後はプレーオフでスコットがメジャー初制覇を成し遂げたが、優勝後の記者会見で当時のことを尋ねられるとスコットは言った。

「きっと(あの言葉)忘れることはない」

09年当時の記事を読み返していたら、こんなコメントも出てきた。

チームの副キャプテンだったニュージーランドのF・ノビロが

「2、3年したら、この選手が正しかったことが証明されるはずだ」 と話しているのだ。

3年半後、スコットはついにマスターズを制しその言葉を証明した。

ノーマンとカブレラにようやく恩返しができた。

覇者の微笑みにそんな思いが見て取れた。 (米ゴルフウィーク誌ライター ジム・マッケイブ)
 



 

  

  

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