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2012年7月27日 (金)

権利意識が低い日本人 3

  
   
一方、日本人を見ていると、権利意識があまりないように感じます。

むしろ、日本人の口からよく聞くのは、

「わたしなんかまだまだです」

「こんな至らない自分を働かせてもらえるだけで十分」

「勉強させてもらいながら給料をもらえるなんてありがたい」

といった、非常に謙虚な言葉です。

なかには、アメリカ人並みの権利意識をもっている日本人もいると思いますが、10人中8人が権利意識の強いアメリカ人に比べて、日本人は10人中2人程度ではないか、そんな感覚で見ています。

「こんな機会を与えてくださり、ありがとうございます」

「こんな名誉な場面に同席させてもらって感謝しています」

「今の自分があるのは支えてくれているみなさんのおかげです」

・・・・自己アピールが強く、権利もきっちり要求する国で育ったわたしには、こうした日本人の控えめな言葉をたくさん耳にし、最初は驚きでした。

しかし、本当は日本人は、決して控えめなわけではないことがだんだんとわかってきました。

日本人のこうした発言の奥には、「まだまだ感」 があることに気づいたのです。

何をやっても、いくつになっても、日本人たちは 「自分はまだまだです」 という意識をもっています。

そしてこの意識があれば、日本人が日本を出たときに非常に強いと思います。

「自分はまだまだ」という気持ちがあれば、誰に対しても上から目線にならないで、誰からも受け入れられ、仲間に入りやすくなるからです。

どこへ行ってもコアメンバーになれる。

頼られる人になりやすい。

そこから生まれるチャンスは山ほどあるでしょう。


先日、賃貸契約に必要な書類をスタッフの日本人女性にお願いしたところ、細かいところまで行き届いた完璧なものが仕上がってきました。

私は感動して、「すばらしいですね。こんなにパーフェクトに整えてくれてありがとうございます!」 と伝えたら、その彼女は

「いえいえ、まだまだです。もっと完璧を目指したいのですが、時間が十分でなくて・・・・・。次回はもっと頑張ります」 と答えました。

わたしからすると、十分に完璧に見えるのに、もっと上を目指したいという向上心に感心しました。

彼女のように、日本人の多くは常にレベルアップしようと自己研鑽(じこけんさん)を続けています。

そういう人は当然、「もうマスターしているから、このままでいい」 とあぐらをかいている人をそのうち追い越してしまうでしょう。

世界の距離がこれほどまでに近づき、中国やインドなど新しい国の成長がめざましい現在だからこそ、皆が過剰な権利意識を捨てて、日本人の「まだまだ感」に学び、謙虚になるべきだと思います。



 

 日本人が世界に誇れる33のこと ルース・ジャーマン・白石著



  

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