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2012年5月18日 (金)

病を味わう

  
  
病気になってそれがなおって、なおって息災を喜ぶうちにまた病気になって、ともかくも一切病気なしの人生というものは、なかなか望みえない。

軽重のちがいはあれ、日とはその一生に何回か病の床に臥すのである。

5回の人もあろう。10回の人もあろう。あるいは20回、30回の人もあるかもしれない。

親の心配に包まれた幼い時の病から、不安と焦燥に悶々とする明け暮れに至るまで、人はいくたびか病の峠を越えてゆく。

だがしかし、人間にとって所詮死は一回。

あとにも先にも一回きり。

とすれば、何回病気をしようとも、死につながる病というもの一回きり。

あとの何回かは、これもまた人生の一つの試練と観じられようか。

いつの時の病が死につながるのか、それは寿命にまかすとして、こんどの病気もまた人生の一つの試練なりと観ずれば、そこにまたおのずから心もひらけ、医薬の効果も、さらにこれが生かされて、回復への道も早まるであろう。

病を味わう心を養いたいのである。

そして病を大事に大切に養いたいのである。




         「道をひらく」 松下幸之助 PHP





  
感想

幸之助さんは、生涯健康で過ごされたわけでもなく、幼少の頃から病気がちだったそうです。

小学校しか行っていなかった、体も弱かった。 だから健康でなくても生きていく術を必死で考えたのです。

そして経営者として大成功をおさめた。

成功した人って考え方が独特ですよね。

私がびっくりしたのは、

「何回病気をしようとも、死につながる病というもの一回きり。

あとの何回かは、これもまた人生の一つの試練と観じられようか」

の箇所です。

「どんなことがあろうと命まで取られることはない」

私たちは深刻になりそうになったとき

よくこの言葉を使って自分を慰めたり、また相手に言ったりします。

そして、ちょっとホッとするんですよね。コーヒー

それと同じように、どんなに重たい病気でも

死に至らない限り、治るときが来る。

そして、ずっとのちには

「あの頃は、病気をして大変だったけど、乗り越えたことによって自分も強くなったし、病気の人の気持ちもわかるようになった、あれはあれでよかったんだよなぁ」

と回想するのです。(私も何回も大病してきました)

しかし、病気の渦中にいる人はそんな余裕はないかもしれません。


でもあえて、心のどこかで余裕というか

焦らない、どうにかしようとする気持ちを穏やかにもってゆく

術(すべ)、知恵?のようなものがいるように思うのです。

それは人それぞれ違うと思いますが・・・・・・・。



  


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