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2012年4月26日 (木)

暴走族を抜ける

  
  
  
人間は日々進化している

だから昨日までの自分とは全然違っているかもしれないのだ。

だけど、自分のことってなかなか客観的に観れないので

そのことに気づいていない。

それは人のことでもそうだ。

「あいつは昔からああいう奴だったから、今もろくな奴になっていないはずだ!」

過去のことを引きあいに出して、今のその人を予想している。

だけど何がきっかけで、悪い人?が善い人になるかわからない。

逆に昨日まで善い人だった人が、嫌な人になることもある。

昨日の味方が今日の敵?

なんてこともめずらしくない

自分勝手で我儘で、人のことなんて考えもしなかった人が

大きな病気をしたことがきっかけで

仏様のような心境になったり、人の優しさがわかったりするようになる。

震災は人間の心を変えた

やくざの人が交通整理をしたり

それまで人に迷惑をかけていた人が

人の役に立ちたいと思うようになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは奇跡だと思う。

奇跡とは目の前に現われて

誰もがわかるようなことばかりではない

心の変化をいう


特に、すさんだ心が 人の優しさに触れて

愛に目覚めてゆく話には感動します。涙

これから2つの私が感動した話をご紹介します。

よかったらお付き合いください。





暴走族を抜ける
  

おはようございます☆
僕は18歳まで広島にいたので、
暴走族がとっても多かったです。
金曜の夜は必ずバイクが走っていたのに
関西へ引っ越して、
暴走族があまりに少ないことにびっくりしました。

暴走族へ入るのは簡単でも、脱退することは難しい。
集団リンチを受けるか、金を払うか、脱退しづらいようなルールがあるからです。
そのリスクを背負ってでも脱退しようと思うきっかけは何か?
今日は暴走族を抜けるお話です。


『幼いころからやんちゃ坊主だった良平(仮名)。

近所の悪ガキどもを束ねて、ケンカに明け暮れる毎日だった。

年上の不良たちに絡まれても一歩も退かない良平。

そんな姿を見て、仲間たちはさらに良平をたきつけた。

「俺たちでこの町をシメちまおうぜ」

徒党を組んで町を闊歩する良平。

警察の厄介になることも増えた……

そんなはぐれ者に世間は冷たい。

良平の心はすさんでいった。

自分のことをわかってくれるのは仲間だけだ。

そんなとき、高校を中退した先輩に声をかけられた。

「棲袈琉頓(仮)って知ってるだろ」
「はい」
「入れてやってもいいぞ」
「ほんとっすか」

地域で最大の勢力を持つ暴走族・棲袈琉頓。

近所の不良たちの憧れのチームだった。

仲間と暴走行為を繰り返し、小さな火種を見つけては、
喧嘩に明け暮れる毎日が始まった。

少しでも気に入らないことがあると、
人や物に当たるようになり、
高校も辞めてしまった。

良平にとっては族の仲間が全てで、その他はどうでもよかった。

(東日本大震災発生。詳細略)

大震災によって地域の人たちが困っている。

なんとか役に立ちたい。

良平は、被災地域のためにボランティア活動をする決心をした。

しかし、そのためには、かつての仲間と決別しなければならないだろう。

族を抜ける際には、メンバーからリンチを受けるのがしきたりだ。

それでも良平は、地震後メンバーの無事を確認する集会で、恐る恐る
「チームを抜けてボランティアをしたい」
という話を切り出した。

すると、意外にも良平の話に共感する者が多かった。

避難所で人の優しさに触れ、
ショックを受けたメンバーは意外にも多かったようだ……

それからメンバーは、それぞれボランティアを始めた。

良平は炊き出しの手伝いをした。

料理はほとんど経験がないので、
最初は悪戦苦闘ばかりであった。

これが人のためになっているかどうか疑わしかったが、
炊き出しに並ぶ人たちからは毎回毎回、
「ありがとう」
と言われた。

自分が今まで迷惑をかけた人たちから、
感謝されるなんて思ってもみなかった。

その言葉が、良平のさらなる力となった。

良平はこれから同じような境遇の少年達に、
一緒にボランティアを行うよう呼びかけていく……

4月17日、茨城県大洗町を本拠地とする暴走族「棲袈琉頓」の解散式が行われた。

総長の牧野良平は、
「今まで地域の人に迷惑をかけた。
今後、暴走行為は行わない」
という宣誓書を読み上げる。

そして「族旗」を署長に手渡すと、
町職員や警察官から拍手が送られた。

この拍手は暴走族が解散することに対するものではない。

彼らの新たな出発に対する拍手だった。



出典:末並俊司,橋本玉泉,花山十也著「震災で本当にあった泣ける話」イースト・プレス社2011年10月1日発行


  

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