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2012年3月23日 (金)

幸せの種の育て方 3

  
  
  
原因結果という因果律


 
土にスミレの種を蒔けば、目が出てスミレの花が咲く。これは種を蒔くという原因が先にあって、花が咲くという結果が生じるわけである。

姑が嫁いびりをくり返すから嫁は姑を憎むようになった。

結婚したから子どもが生まれた。

夫の浮気が原因で離婚した。

これらも原因があって結果が生じているわけである。

この世の中に生じているさまざまな事柄はすべて、この因果律をもって説明することが出来る。

原因のないところには決して結果は生じないのである。

原因があるからこそ結果が現われてくるのである。

この原因結果という因果律は、一般常識として広く世に知れわたっている。

それではなぜ、人々はこの因果律をよく知っていながら、同じような失敗や不幸を果てしなく繰り返すのであろうか。

今の苦しみや悲しみは、過去にその原因があったのだと知ったならば、二度と再び同じ失敗は繰り返すまいと心に誓うはずなのに、なおも懲りずに、同じ苦しみの種を蒔いてしまう。

これを人間として生まれてきた業というのであろうか。

不幸の原因を創り、悲しみの種を蒔いたならば、その結果として必ず未来において、不幸や悲しみが現われるということを知りつつも、同じことを繰り返してしまう人類の愚かさを、いやという程思い知らされるのである。

究極のところ、人生とはつまり、この原因と結果の繰り返しなのである、と言うことも出来るのである。

この世に現われているいかなる不幸や悲しみも、戦争も飢餓も病気も天変地変もすべては、過去にその原因がある。

人類の余りにも多くの人々が、各々過去において、あらゆる不幸や苦悩の種を蒔き過ぎたのである。

その結果が今現われているのである。

だが人類はそのことを真実に自覚することなく、また新たに不幸の原因を創り出そうとしているのである。

国家とは一人一人の個人の集合体である。

個人の発した原因はもちろんその個人の上に結果として現われてくると同時に、その個人が属している国家や民族にも必然的に影響を及ぼしていることを決して忘れてはならない。

 となると、人類の一人一人が、不幸になる事柄をよほど吟味して創っていかなければならないということになる。

人類一人一人が、不幸になるような、病気になるような、戦争になるような、不調和になるような原因を創ってゆくことを慎(つつしめ)めば、自ずと人類の未来はよい方向に変わってゆくことになるのである。

一瞬一瞬が原因になるのだ。

あなたはその一瞬一瞬に、原因となる悪いことを創り出してはならないのだ。

不幸になる種を蒔いてはならないのである。

それは自分自身で選んでゆけるのである。 そして自分の未来に起こりうる不幸な原因を創ってはならないという、強い自覚が必要となるのである。

それはまた、不幸の原因は自分にあるのだという、強い自覚ともなってゆくのである。

こんなに不幸でみじめな人生にしてしまったのは、他の誰のせいでもない。

自分自身がその種を蒔いてしまったのだ。

それなのにあなたは今まで、自らの不幸を他人のせいにしてきたのだ。

国家が悪い、政治が悪い、社会が悪い、隣人が悪い、夫や妻や姑が悪いと。

今までのあなたは、自分が何をしていたのか気がついていなかったのだ。

もしあなたが自分が何をしているのか気づいていたならば、あなたの今の不幸は無かったのだ。

不幸の原因を創らないですんだのだ。


この因果律こそ、人生の幸不幸を分ける大きなカギなのである。


しかしまた、この因果律を自己の運命を好転させる方向に運用するということは、実際問題としてなかなか難しいことも事実なのである。





     「幸せの種の育て方」 西園寺昌美 白光出版





    

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