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2011年8月28日 (日)

偽善者になりたくない 6

  
 
  
自分はダメだからこそ、神様にすがるんだから。

ダメでなくて、自分が肉体のままで完全なる神様なら、何も要りませんよ。

自分の心のままにいけばいいんだからね。

それを間違える場合があるんですよ。

自分の思う通りに人間はなるんだ、というような考え方を持っていると、自分の思う通りになるんだから、神様は何にもいらなくなっちゃうんだ。

だから宗教の一番の第一歩というものは、まず自分というものはダメなものだと、肉体の人間というものはダメなものである、ということがわからないと、踏み出せない。


それにはやはり、正直に自分をみつめないと、そういうことがわからないんですよ。

肉体の人間に、理想をそのまま押しつけると、みんな責めるようになってしまいます。

何だあれは、宗教をやっているくせに、悪いことをしているじゃないか、他人をだますこともあるじゃないか、この間、猫の子を捨てたじゃないか、ということになり、責めるようになる。

宗教をやっているばかりに、猫が子どもをうんと産んでしまって、貰い手がなく、捨てるに捨てられず、猫をかかえてどうしていいかわからない。

それで自分育てなければいけないというんで、猫ばっかり育ててごらんなさい。

猫が二十匹も三十匹も増えちゃいますよ。

なるたけ人にやったほうがいいけれども、貰い手がなければ捨てるより仕方がない、ということもあるでしょ。

宗教精神というものにとらわれていると、何にも出来なくなってしまう。

私なんかその点で、非常に不便なことがあるんですよ。

蚊や蝿はナムアミダブツと殺せます。

ネズミなんてもう殺せない。

ネズミの子なんかチューチュー鳴いて、かわいそうでね、可愛いくなっちゃって殺す気になれません。

薬があるそうですけれど、それも使えない。

それでしょうがないから、ネズミさんに言ったんです。

「ネズミさんネズミさん、お前さんが天井でガタガタしていると、どうしても私はあんたを殺さなきゃならなくなっちゃうから、あなたを殺すに忍びないから、どこか他のところ行ってくれ。どこか一番あんたに適当なところに行っておくれ」と言ったら、いなくなっちゃった。

ネズミが出てくるたんびに、私はそうやって頼んでんだから。

そうじゃないと殺さないとならないでしょ。

それがいやなんです。

出来ないのね。

だけどそれも把われなの。

別にネズミは人間のために働いているわけじゃない。

お米を作っているわけではなくて、喰うばかりだからね。

だから人間には邪魔なわけですよ。

ところが生命としてそこに現われて来ていると、サァ殺すのに忍びないですね、そこで我慢すべきだと思っちゃうんだよね。

そこがむずかしいところ。

そこで悩むということが、それはいいことなんですよ。


あっさりとネズミをチューと殺してしまえ、猫は邪魔だから捨てちまえ、というんだったらそれは情がないということで、愛がないということで、生命を粗末にするということで、あまり感心したことじゃないんですよ。

把われがないと言っても、そこで可哀そうだから仕方がない、と涙をのんで、ナムアミダブツ、どうかいいところへ今度は生まれてくれと言って、ネズミがいいところ行ってというと、どこへ生まれるかは知らないけども(笑)

そういう気持ちで涙をのんで、まァ殺すくらいが丁度いいんですよ。

そういうふうに人間は出来ているんですよね。

殺してはいけないと悩んで、しかし仕方がない、どうか神様お許しください、という形で、ナムアミダブツの心境でやってゆくと、そこに人間の美しい情愛の世界が生まれて、本当の神の世界が生まれる第一歩になるんですよ。





 

        「自分も光る 人類も光る」 五井昌久 白光出版




  



  

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