自他を生かすもの
ある日の日々の祈り
愛とは、自分の生命をいかすと同時に、他の生命も生かすものでなければなりません。
愛することによって、自分の生命がいきいきとし、愛されることによって、その人の生命がいきいきとしてくるものでなければなりません。
自他の生命がいきいきとし合うようでなければ、それは真の愛とはいい得ないのであります。
ところが現実は、愛するという名目の下に、相手を縛り、自己の生命の自由をも縛りつけている恋愛や、親子愛が、いかに多いことでありましょう。
自己が楽しむために人を愛そうとしても、それは愛ではありません。
それは自己主義の業想念であります。
自分というものがその人の想いのなかにあることは、もうすでにその人を愛から引き離しているのであります。
「日々の祈り」 五井昌久 白光出版
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愛にはいろんな愛(段階)がありますよね。
成長とは、愛のレベルをあげていくことのような気もします。
愛の行為も意識しなくなったらきっと素晴らしいんだと思います。
投稿: グッドムーン | 2010年8月22日 (日) 18時36分
愛は尽くす喜び、見返りを求めない親愛。
生きる喜びを満たす、愛。
生きる意欲を応援する愛。
共生しようとする願いでもあります。
少し狂った表現しかできない悲哀。
愛を通り過ぎる溺愛や渇愛。
そっとしておくのも深い愛情の表われ。
陽の光や空気のように必要とするだけ与えられる、無償の愛。
束縛なく、自由自在に生きる、自愛の泉。
愛に包まれて生かされる此の世、
考え方、思いの致す方向に愛の明かりが灯ります。
愛は素朴にして素直、人を信じる道なのでしょう。
投稿: エスプリ | 2010年8月22日 (日) 13時45分