批判、非難、評価をしない
気功の教えのなかで、人を批判、非難、評価してはいけないとある。
人間関係に於いて、もしかして、一番難しいのがこの3つなのかもしれない。
人はそれぞれ、環境やその時の状況はそれこそ百人十色でみんな違う。
いくら経験が豊富な人でも相手とまったく同じ気持ちになることは不可能だ。
それにもかかわらず、人は人を批判、非難、評価をする。
批判された人は自分のことを判っていないのに・・・と思い、その人との信頼関係は崩れていく。
批判されてもそれを許せる人はかなり器の広い人だ。
そして、この3つのなかで意外と難しいのが評価すること。
悪い評価はよくないと誰もが思うが、良い評価もしてはならない。
いい人で、人格者であると思って褒めちぎっているとその人のマイナスの部分が現れてきて、ばつの悪い想いをすることがある。
自分が評価したことで周りの人がその評価に影響を受けると正しい判断ができなくなる。
例えば、就職の推薦をするとき、過剰に評価すると面接官は自分の直感よりもその評価に惑わされる。
そして相性の悪い、採用してはいけない人を採ってしまう。
そして面接を受けに来た採用されるべき人がこれなくなる。
この場合の損失は計り知れない。
会社にとっても、採用された人、されるべきだった人、それぞれが無駄な徒労を強いられる。
だから、簡単に人を批判、非難、評価してはいけない。
私も、つい、うっかりしてしまいそうになるが、そんなときは、ぐっと口をつむぐようにしている。
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