沈黙は金
高校生の頃、授業中に騒がしくしていると先生が 「沈黙は金だ、静かにしなさい」 と云っていた。
昔は沈黙が良しだったけれど、今は自分の考えは主張する、ハッキリ意見を述べる、が良いとされている。
どちらが正しいとは云えないし、ケースバイケースで云った方がよい場合とじっと状況を見守る方が良い場合があると思う。
物事がおかしくなったり、ややこしくなるのはこのタイミングを間違えた時だろう。
中国の賢者である老子は中庸(ちゅうよう)を説いた。
中庸とは自分の気持ちを常にニュートラルにしておくことにある。
かたよらないバランスの取れた不動心の状態だ。
人間は普通、感情で話したり、自分の地位や立場でものを考える。
だから自分の考え、欲望を満たしてくれるうれしがらせてくれる人を良い人、考えの違う人、耳の痛いことを云う人を悪い人と判断する。
だから自分の意見をハッキリ云う人が、中庸(ニュートラル)の状態で言っているのかは判らない。
云えば云うほど周りを混乱させるのは自分よがりで客観視出来ていない時だ。
客観的にものをみていたら自然と話す言葉は限られてくる(少なくなる)。
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